6年使ったSSDが突然、認識せず、あれこれした記録

じゃんくはっく
じゃんくはっく

6年使ったSSDが突然、認識されなくなって困った・・・

バックアップとか大丈夫だった?

ぴー
ぴー
じゃんくはっく
じゃんくはっく

丁度いいタイミングでOS載せ替えようとしてた時だったから、大丈夫だったよ!

SSDの寿命って実際どのくらいなんでしょうね?

ぴー
ぴー

ということで、ちょうどOSを載せ替えようとSSDを調達して、大事なデータをコピーし終えたところで、突然認識しなくなりました。認識しなくなったSSDはこれ。当時のカタログの切り抜きを。

正式な型番と購入した値段、時期は以下です。

Samsung SSD840 500GB MZ-7TD500B/IT

2013年8月2日当時に購入したものですが、当時は結構高かったですね!1年後くらいに1回壊れたので、保証があったので新品にしていだきました。なので、2014年12月から、2021年3月まで使っていたことになります。約6年ですね。

順番は前後しますが、壊れたからSSDを新調したわけではなくOSを載せ替えようと、新しいSSDを先に購入しておいたわけです。ラッキーでした!

新しいSSDは何にするか品定め!

 さて、OSを載せ替えるので新しいSSDを調達しようと思います。価格と相談ですが、容量どのくらいにしようかと久しぶりにリサーチ。

 なんと1TBが、¥10,980じゃないですか!7年前の価格に換算すると、5万ちょいですよ。しかもCrucialで国内正規品。これでいいやということで速攻ぽちっとしました。当時は500GBでも十分と思っていましたが、あれこれ動画編集とかアプリとかいろいろ入れるので500GBだとちょっと窮屈でした。1TBあればだいぶ余裕ができますね。

Amazon : Crucial SSD 1000GB MX500
¥10,980

https://amzn.to/2ORFRiK

このSSDのスペックは以下です。5年保証で、360TBのTBWがあります。きっと5年では、使いきれない書き込み総量ですね。

Crucial SSD 1000GB MX500 CT1000MX500SSD1/JP
発売時期:2018年 10月
Micron 3D TLC NANDフラッシュを採用
Silicon Motion SM2258 SSDコントローラを搭載
2.5インチフォームファクター、厚さ7mmの薄型モデル
SATA 6Gbpsインターフェース対応
読込速度 最大560MB/s
書込速度 最大510MB/s
4kランダム読込 95,000IOPS
4kランダム書込 90,000IOPS
ファイルの保存や転送の高速化するDynamic Write Accelerationテクノロジー
AES 256ビットのハードウェア暗号化によりデータを安全かつ確実に保護
Acronis True Image for Crucialに対応
Crucial Storage Executiveに対応
250GB、500GB、1TB、2TBの容量をラインナップ
5年間の制限付保証
総書込容量(TBW)360TB
(1日当たり197GBの書込を5年間行った場合に相当)

参考

https://chimolog.co/bto-ssd-mx500-1tb/
https://www.crucial.jp/ssd/mx500/ct1000mx500ssd1
PDF

macos10.15.7にしてデータ戻し中・・

順調にmacos10.15.7 にアップデートしてデータなどを戻し中にコピーが終わったあと、突然認識しなくなりました。データコピーはSSDをUSB3.0に繋ぐケーブルで接続していました。

aliexpress:USB 3.0 to Sata Cable

URL

アリエクで500円くらいのものです。結構、便利でUSBだと遅いし容量も欲しい時なんかに重宝します。1本あると便利ですよ。

なんとか認識させる!

Testdisk でパーティション検出させようと1日以上かけてパーティション解析。このツールのインストールはbrewで入ります。

$ brew install testdisk
$ sudo testdisk

なんかおかしいですよね! このDISKはパーティションは2つしかないのですが、複数見つかります。ほげー。あ、ちなみにtestdisk はログは取らない方がよいです。あとでわかりましたが、でかいログファイルを消すことになりました。Disk Drillのクリーンアップ画面です。

testdiskを実行する際は、ログを意図的に残したい場合意外は、[ No Log ]を選択 して実行したほうが無難です。操作全般は以下が参考になります。

データ復旧大図鑑:Mac版TestDiskの使い方

https://jisaku-pc.net/hddhukyuu/archives/8354

だめもとで、いらないパーティションを削除して書き込んでみます。

上下矢印で行を選択、左右矢印でD状態にできます。OKだったらEnter。

じゃ、書き込んでみます。

はい、ダメでした! ま、大事なデータはすでにコピー済ですから問題ありません。

じゃ、ディスクユーティリティーでフォーマットしましょうか。

ぐぬぬ。フォーマットさえ出来ないとは! 以下のパターンもありました。

“Samsung SSD 840 Series Media”(disk2)を消去して“500G”を作成中
 ディスクをマウント解除中
 パーティションマップを作成中
 パーティションのアクティベートを待機中
 disk2s2をMac OS拡張(ジャーナリング)、名前を500Gとしてフォーマット中
 Initialized /dev/rdisk2s2 as a 466 GB case-insensitive HFS Plus volume with a 40960k journal
 ディスクをマウント中
 disk2s2を消去した後にマウントできませんでした
 空のAPFSコンテナを新規作成中
 内部エラーが起きました。:(-69614)
 操作が失敗しました…

根本理由はわかりませんが、EFI領域が邪魔しているのかもしれません。試しにリブートして、リカバリーモードでディスクユーティリティーを起動したらうまくフォーマットできました。同じようなエラーコードでフォーマットできないときは、お試しを。実機だとコマンド+Rですね。Hackintoshだと、リカバリーモードをEFIブート時に選択します。

Smart情報を見てみる!

一応、無事にフォーマットできたので、ディスクユーティリティーのFastAidでチェックしておきましたが問題はありませんでした。今度は有償ツールですが、Disk Drillで見てみます。

なんか「寿命」の文字がたくさん出ています。しかし、それほど気にしてはいけません。

Smart情報は各社、独自で出しているようなので仕様が完全に共通化していません。ここでは以下くらいが参考になるかなと。16326時間、稼働していて電源は5116回付けたと。最後の書き込み量は単位はなんでしょうか? 赤字で記載した部分はよくない数字です。

Reallocated sector count 43
Power-on hours count 16326
Power cycle count 5116
Used Reserved Block Count 43
Runtime Bad Count (total) 43
Total LBAs Written 3541977737

Linuxのsmartctlコマンドだと以下のように出るようです。同じ型番のサンプルデータはGITHUBにあったのでリンクしておきます。このSSDは赤字相当の数字は0ですね。書き込み総量は33.13 TBもあるのにね。

Github:SMART/SSD/Samsung/SSD 840/SSD 840 Series 500GB
Link

ID# ATTRIBUTE_NAME          FLAGS    VALUE WORST THRESH FAIL RAW_VALUE
  5 Reallocated_Sector_Ct   PO--CK   100   100   010    -    0
  9 Power_On_Hours          -O--CK   091   091   000    -    40511
 12 Power_Cycle_Count       -O--CK   096   096   000    -    3871
177 Wear_Leveling_Count     PO--C-   086   086   000    -    169
179 Used_Rsvd_Blk_Cnt_Tot   PO--C-   100   100   010    -    0
181 Program_Fail_Cnt_Total  -O--CK   100   100   010    -    0
182 Erase_Fail_Count_Total  -O--CK   100   100   010    -    0
183 Runtime_Bad_Block       PO--C-   100   100   010    -    0
187 Uncorrectable_Error_Cnt -O--CK   100   100   000    -    0
190 Airflow_Temperature_Cel -O--CK   069   048   000    -    31
195 ECC_Error_Rate          -O-RC-   200   200   000    -    0
199 CRC_Error_Count         -OSRCK   099   099   000    -    122
235 POR_Recovery_Count      -O--C-   099   099   000    -    1745
241 Total_LBAs_Written      -O--CK   099   099   000    -    71143537386
                            ||||||_ K auto-keep
                            |||||__ C event count
                            ||||___ R error rate
                            |||____ S speed/performance
                            ||_____ O updated online
                            |______ P prefailure warning

書き込み量のTotal LBAs Writtenは、どうやらセクターサイズを掛けるようです。testdisk とかでみると、セクターサイズは512byteのようです。

以下の計算機で算出すると、1.65 TBとなりました。

SSD Total Bytes Written (TBW) Calculator

https://www.virten.net/2016/12/ssd-total-bytes-written-calculator/

Samsung SSD840のTBWは?

当時のカタログをみても、TBWは記載されていませんでした。書いてある記載は、MTBF(平均故障間隔)として、150万時間とあります。

以下に当時のレビューがありましたが、その中に以下とあります。

総書き込み容量(TBW)は、当社規定で1日あたり20GBで計算しています。そして、840では毎日20GB書き込む人でも3年間は十分保証できる品質を実現した、ということです。

https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20121117/sp_fline.html

つまり、21.9TByteがTBWということですかね。ということは、まだ1.65 TBしか書き込みしていませんが、Reallocated sector count 43など出ていますので、かなり要注意が必要ですね。これは実際に不良セクタが発生した数なので、今後もっと増えていくはずです。つまり、即ダメになるわけじゃないですが、もう寿命に近づいていると思って間違いありません。SMART情報をモニタリングしながら、軽めの作業に使うことにします。音楽再生用のキャッシュとか、データが飛んでも問題ないような用途です。

TechTool Pro 13でチェック

ちょっと違うツールを使って、SSDをチェックしてみることします。TechTool Pro 13のサーフェーススキャンとSmartチェックをやってみます。

サーフェイーススキャンは問題ありませんでした。

注意は必要そうですが、まだ行けそうな感じですかね。Windowsマシンにくっつけて、SAMSUNG Magician Softwareでチェックしてみるのがいいんですが面倒なんでやめました。またの機会に確認してみます。

SAMSUNG Magician Software

https://www.samsung.com/semiconductor/minisite/jp/support/tools/

現状のSSD速度ベンチマーク

実質、購入してから6年使っているSSDのベンチマークを計測しておきます。

SSDに記録されている時間は、16326時間で約680日、トータル書き込み量は1.65 TBの、Samsung SSD 840 Series MZ-7TD500B/IT です。

あと、今回購入したCrucial SSD 1000GB MX500 CT1000MX500SSD1/JPは以下です。

まとめ

今回、なんとなくわかったのは以下となります。

・バックアップは大事
・不良セクタは43個あった。今後増えそう
・書き込み総量は超えていないが、そろそろ寿命と判断していいだろう
・耐用年数を超えたら、TMP領域など軽めのDISK用途に使う
・心配なら廃棄すれば間違いないです
・SMART情報は各社違うので、要確認必要
・Disk DrillのSMART表示、監視は参考程度に
・TechTool Pro 13のほうが、Disk関連のチェックは豊富
・今回はtestdisk では復旧できず
・ディスクユーティリティーで初期化出来ない時は、OSをリカバリーモードで起動してやれば今回はフォーマットできた
・紹介しなかったけど、TechTool Pro 13のスナップショット機能は便利
・SSDはHDDと比べても結構、耐久性あるな!
・最近のSSDは、保証期間中に書き込み総量を超えるのはまず、無理
・しかし、故障するかどうかは使う環境により左右される

あとがき

SSDの寿命というのは、今回体験したようにいつか訪れます。稼働部品がないHDDとは違いSSDならずっと使えるはずと思いガチです。長年ずっと使い続けているなら、ちょっと点検してみるのもいいかもしれませんね。

加えて、ファイルシステムの不整合というのは、使っているうちにどうしても発生してしまいます。5、6年の間には停電もあり、ブレーカー落ちることもあり1年に一回くらいは、OSをクリーンインストールしてバックアップ(DropBoxやGoogleDriveなど)に大事なデータは分散バックアップしておくのがやっぱり大事だなーと改めて思いました。今回は、特に大事なデータは消失しませんでしたが、運がよかったなーと思います。ちょっと違うタイミングだったら結構慌てていたかもしれません。

 ついつい面倒になって、クリーンインストールは腰が重いですが、これからは1年に一回くらいはやろうと思います。あと、SMART情報のモニタリングはやっておいたほうがいいですね。今回、死にかけのSSDの寿命が完全に尽きたらまたレポートしようかなと思います。

 あと、HDDですが6TBが1万で買えるんですね! みんなNAS用途で使ってるみたいですが、何入れてるんでしょうか。TVの録画データとかですかね。

著者にメッセージ

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